りゅうじゅのプロティアン・ラヂオ(2025/4/4)

プロティアン・ラヂオについて

私は、一般社団法人プロティアン・キャリア協会に所属しています。
そのシニア・ラボのメンバーが、Standfmを使って、交代で、毎日21時から「プロティアン・ラヂオ」を放送しています。
私も、2025(令和7)年4月から、金曜日を担当します。
これから、金曜日の放送が終わったあと、ここにその内容を投稿していきます。
なお、この放送では、私は「りゅうじゅ」と名乗っています。
これは、私の事務所の屋号です。

配属は「キャリア資本」のスタート地点

はじめに

りゅうじゅのプロティアン・ラヂオの時間です。
4月4日(金)、今日は、「りゅうじゅ」こと望月数久がお届します。
 
今日は4月になって初めての金曜日です。
私は、今月から、毎週金曜日を担当させていただくこととなりました。
どうぞよろしくお願いします。

昨年11月の終わりから4か月あまり、
今月から水曜日担当となった「とんちゃん」、それから、日曜日担当となった「たっちゃん」と私の3人が、研修生として6週間に2回のペースで、お話させていただきました。

したがって、私も、これまで6回、お話をさせていただきました。それを踏まえての今月からのレギュラー化です。

今日は、私にとってはレギュラー化して最初の放送ですから、緊張していますが、みなさんは、どうぞ、ゆったりとお聞きください。

今日は、新入社員のみなさんに向けてけてお話しします

この番組は、シニア世代のメンバーでお伝えしていますが、もしかしたら、お若い方も聞いてくださるかもしれないと思いまして、
また、この時期と言えば、新入社員の時期ですので、今日は新入社員の皆さんに向けて、お話しをしようと思います。

新入社員の皆さん、この1週間、いかがでしたか。
慣れないスーツ、初めての仕事、緊張の連続で、きっとクタクタだと思います。

私もそうでした。今から39年前、初めての職場で毎日緊張して、半年たって、夏用スーツを就職していた時に着ていたスーツに
衣替えしたら、ズボンが緩くて・・・それくらい痩せた。それくらい緊張していたのだろうと思います。

新入社員の皆さん、この週末、運動して汗を流して、とか、リフレッシュする方法は様々だと思いますが、英気を養って、
次の出勤日には、元気にいきましょう。

「配属ガチャ」

さて、そんな皆さんは、入社と同時にご自身が仕事をする部署に配属されたはずです。

最近、ネットとかSNSで、「何とかガチャ」って聞きます。
「親ガチャ」ということばを聞いたときは、2人の子の親である私は、ちょっとビックリしましたが、
最近は、こういうことば慣れてきました。

そして、この時期の「ガチャ」と言えば「配属ガチャ」ですね。「ハズレを引いた」って感じてしまうことなんですが、

「その通り、希望していた部署じゃなかったよなあ」という感想を持たれた方も、もしかしたら、いらっしゃるかもしれませんが、
最初の1週間が終わった今日、そう思っている方も、あるいは、「希望通りだった」という方も、「配属ガチャ」について、
一緒に考えてみませんか?

配属されていかがですか

会社も行政も、それぞれが一つの組織として理念とか目的を持っています。

そして、その目的を果たすために、さまざまな部署があり、役割が割りてられていて、

その中に皆さんが4日前に配属されたということです。
ここまでは、会社が皆さんの働く場所を決めてくれました。

それでは、ここで、皆さんの今の夢は何ですか?
会社で偉くなって社長になりたい、語学力をもっとつけて海外支店で働きたい、職人として道を究めたいとか、どれもみんな素晴らしい夢だと思います。

一方で、「特に夢なんかない」という人もいるでしょう。
私は、どちらかというと、こちらでした。私、38年間、公務員でした。学生の頃は、公務員になりたくて勉強を一生懸命にしました。
そして、試験に合格して採用されたところで、目標がなくなった、夢がなくなった、という感じでした。それでも38年続きました。

今から思うと、その時々の仕事の中に、少しずつ「これができるようになった」と思えることができたり、先輩や上司の方から、時々褒められることがあったり、そんなことの積み重ねが充実感になりました。

そして、次第に、自分で仕事に工夫をすることが楽しくなっていったように思います。

このように、時間が経つごとに、自分にできることや知っていることが増えていきます。それが経験です。そこから今度は、主体的になって、自分で、仕事に工夫をしていこうと思えるようになると思います。

そう思うと、今は「夢がないな」と思っていても、それが経験の中から生まれることもあります。

そのときの「夢」は、そんなに大きなものでなくてもいい。少し先の未来に「こうなっていたい」と思うものでいいと思います。

ドラゴン桜のセリフにこんなところがあります

皆さん、「ドラゴン桜」を、ご存じですか?

三田紀房氏が描いたコミックが原作で、俳優の阿部寛さんが主演するドラマにもなりました。
偏差値の低い高校生が東大を目指すという話ですが、その中に「お前ら(東大の受験生)は、大人と比べて経験という大事な点で
決定的な差をつけられている。そればっかりはどんなに賢くても手に入らない。」というセリフがあります。

入社したての皆さんも、現時点では、先輩の皆さんに比べれば、「経験という大事な点で決定的な差をつけられて」いると思います。

しかし、この漫画と違って、皆さんは先輩方と同じ社会人であり、同じ会社の社員です。

これからどのような経験を積んでいくかは、自分の考え方次第と言えると思います。

それは、配属先がどこであろうと、自分の考え方次第、自分の行動次第です。

現代版プロティアン・キャリア・キャリアの理論からみると

私たちが所属しているプロティアン・キャリア協会が軸にしているのは、現代版プロティアン・キャリア理論です。

ここには、キャリア資本という考え方があります。
その中身は、ビジネス資本、社会関係資本、そして経済資本の3つです。

ビジネス資本とは、仕事に役立つ知識、スキル又は経験をいいます。また、社会関係資本とは人脈や人的ネットワークのことです。
さらに、経済資本とは収入や貯蓄のことです。

これらは、経験によって、どんどん蓄積されていくものであり、その意味で、どんな経験も決して無駄にはならないということです。

そして、今の皆さんのように、環境が変わったときこそ、ビジネス資本や社会関係資本を蓄積できる絶好の機会です。

その意味で、「配属ガチャ」で落ちこんだという人も含めて、
新しい環境は、それこそがチャンスです。なぜなら、その配属がなかったら、その環境、その仕事には出会えなかったわけですから。

そして、その環境をどう生かすかは、会社の問題というよりも、皆さん方ご自身の問題です。

1つ付け加えると、ビジネス資本を蓄積していくには、目の前の仕事に集中することが大切だと言われてます。

確かに、そうすれば、自分なりの工夫や改善を思いつきます。実際、私も38年間、そうして過ごしてきました。
私は、ちょうど1年前に終わった38年間の公務員生活では、いろいろなところで自分の意思による工夫や改善を重ね、結果的に、
とても充実した時間を過ごすことができたと思っています。

まとめ

私が今日、お伝えしたかったのは、4日前に新入社員となられた皆さんに、これから素晴らしい時間を、人生を過ごしていただきたいということです。

そのための一つの考え方として、今現在、夢がある人はその夢に向かって、また、今はまだ夢がないなという人も、そういう人は大勢いると思って、
焦ることなく、みんな、目の前の仕事に熱中されるといいと思います。

まずは会社が与えてくれた環境の中で、これから少しずつキャリア資本を
積み重ねていくことで、自分のキャリアや夢を大切にして、
自律したご自身に成長していってほしいと思います。

そして、新入社員の皆さんが成長することは、
皆さんご自身にとって、とても大切なことであるだけではなくて、
会社にとってもうれしいことです。

そんなWin-winの関係を作っていく、そのカギは、新入社員の皆さんにあると思います。
 
それでは、今日のプロティアンラジオは、この辺にいたします。
担当は「りゅうじゅ」でした。

放送

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