「指導するとパワハラと言われるのではないか」
「何も言わないほうが安全なのか」

いま、多くの管理職がこの迷いの中で立ち止まって迷子になっています。

ハラスメント対策の制度は整備されました。しかし現場では、
「正解が分からない」という戸惑いが広がっています。

本書の著者・望月数久は、静岡県職員として38年間勤務し、医療行政・港湾行政・大学運営など多様な現場で人と組織の調整を担ってきました。現在は特定社会保険労務士として、行政機関や企業でハラスメント防止研修を行っています。

長年の実務で著者が痛感してきたのは、ハラスメント問題は単なる法律や制度の問題ではなく、「人と人の関係」「管理職の判断」の問題だということでした。

・どこまでが指導で、どこからがパワハラなのか
・部下の相談をどう受け止めればよいのか
・問題を一人で抱え込まないためにはどうすればよいのか

本書では、こうした現場のリアルな悩みに対し、38年間の行政実務から導かれた判断の筋道を解説します。

本書で紹介するポイント
● ハラスメントが起きる組織の共通パターン
● 「指導」と「パワハラ」を分ける判断基準
● 管理職が一人で抱え込まない仕組みづくり
● 部下の相談を受けたときの5つの対応メソッド
● 法律を「武器」ではなく「対話の共通言語」にする方法

著者が繰り返し伝えるのは、
ハラスメントを恐れて「何も言わない」ことは解決ではない
という事実です。

必要なのは、部下の尊厳を守りながら、適切な指導を行うための「判断の軸」です。

ハラスメント対策とは、誰かを罰するためのものではありません。
それは、職場で働く人の命と尊厳を守り、組織の信頼を守るためのものです。

管理職として迷いながらも、誠実に職場と向き合おうとしているあなたへ。
本書は、その判断の道標になる一冊です。